誰にも見せたくない、誰にも魅せないで




スカートの裾が翻って、白い肌がちらり。
独り占めしたい白い肌だから、誰かの目に触れるなんて。
気に入らない、なんて思ったんだ。


「…短くない?」
「え?」
「そのスカート。」
「そうですか…?おかしいですか?」
「いや、そうじゃないけど…。」
「…似合いませんか?」
「可愛いよ?可愛いんだけど…。」
「昨日一生懸命選んだのに…。」
「……え?俺のため?」


白い肌にほのかに朱がさして。
吸い寄せられるままに魅せられる。


「じゃぁ、それは、俺の前だけで、ね?」






2006*0918